子供が学校から持ち帰ってきたメダカ。リビングに水槽を置いて育てていますが、折角のアクアリウムなので、水草も入れてオシャレにしようと水槽内環境を整えてきました。
水草を育てようとするとコケも生えてくる・・・
水槽のコケはオシャレ度を下げるだけでなく、管理の手間も増えてしまう厄介なもの。
水槽内に生体を追加することで、コケの心配が無い水槽にできました。
メダカ4匹と混泳させる生き物、我が家の結論です。
- チェリーレッドシュリンプ 12匹
- ヤマトヌマエビ 2匹
- オトシンクルス 1匹
メダカ水槽における混泳のメリット・デメリット
メダカを主体としている水槽のため、生体はメダカだけでも構いません。
ですが、混泳を考えた理由は、メダカと水草だけの水槽だと大変だったからです。
目的は水槽のコケ掃除
メダカ水槽には休憩所になるように水草を入れました。『陰性植物、初心者向け、CO2不要』の水草をメインに使っています。
そうなると、水草育成用のLEDライトがあり、メダカの残り餌があり、吸着系とはいえソイルの栄養もある状態です。
そう、水草のみならずコケの繁殖には持ってこいの環境なんですよね。
水槽の内壁や水草の表面にコケが増えてくると、手で掃除をすることになります。
落とすことはできますが、やってみると結構な手間でした・・・
その上、水草表面にコケが生えてしまうとブラシでは除去が困難です。
コケ取り作業を減らす方法、2つの方向性
手作業でコケ取をしたくない。自動化したい。
そのための手段は二つです。
①そもそもコケが生えにくい環境にする
これは環境の問題ですね。コケが生えにくい環境にするには水槽内のコケの養分を減らすこと。
水草をたくさん入れて水槽内の養分を水草成長で十分に使い、週1程度の適度な水替えとタイマーによる照明点灯時間制御などを行いました。
こうしてコケの発生速度を抑制できたなら、あとはいよいよ生体による自動清掃機能追加です。
②コケを食べてくれる生体を入れる
人手でやるから大変、なので生物の力を借りましょう。
水草を使う水槽では、積極的にコケを取ってくれて、食べてくれる生体を入れることでコケ取りの大部分が自動化できます。
つまりメダカ以外の生体を入れることで、水槽管理の手間を減らすことができるんです!
生物である以上、複数の生物を同じ水槽内で飼うには生体同士の相性確認が必要です。今回はメダカ主体であり混泳の制限は少ないものの、事前確認は必要です。
メダカの同居人はこうしました
2段階で同居人審査
コケ取りといえばミナミヌマエビとヤマトヌマエビ。
どっちがいい?とか話題になることがありますが、かみ砕いて簡単に説明すると次のような差があります。
- 小さい
- コケ取りの能力控えめ
- 殖やせる
- でかい
- コケ取り能力高い
- 殖やす難易度高め(汽水域)
ミナミヌマエビは小さい(体調2~3cm)分、寿命が短命(1~2年)、コケ取り能力も控えめ。その代わり、繁殖が容易で通常飼育ができる環境であれば子孫が増やせる。
ヤマトヌマエビは体調5cmくらいまで大きく成長し、寿命も2~3年、コケ取り能力も高いので、ミナミヌマエビの兄貴分のようなイメージ。
食欲旺盛でコケや残り餌が無くなると柔らかい水草も食べます。
ただし、孵化後に海へ向かう種類のため、稚エビを育てるには汽水域環境(海水と淡水の間)が必要なので繁殖難易度が高いです。
どちらも性格が温和でメダカとの同居も問題なし。
稚エビはメダカからすると餌になってしまうので、ミナミヌマエビの繁殖には稚エビの隔離環境が必要です。
ミナミヌマエビから同居人審査、不足していれば数を増やすかヤマト追加で!
まずは、ミナミヌマエビから効果の確認をしていこうと思い、アクアショップに行きました。
そうしたら・・・
コケ予防にチェリーレッドシュリンプ!?
アクアショップにはいろいろな魚やエビがいますよね。
この赤いエビかわいい!
えー、ミナミヌマエビを探しにいったのに連れ帰ってきたのはチェリーレッドシュリンプ(レッドチェリーシュリンプ)でした。
ショップ店員いわく、ミナミヌマエビの近縁種で、コケ取り能力は同じくらいだそうです。
- ミナミヌマエビの色違い
- ミナミヌマエビと同じくらい飼いやすい
- ミナミヌマエビに比べるとちょっと高い
他にもイエロー、オレンジ、ブルーと色とりどりのチェリーシュリンプや蜂のように2色入っているビーシュリンプがいますが、レッドチェリーシュリンプが飼いやすいそうです。
お値段はミナミヌマエビに比べると少し高めで一匹100円~200円くらい(匹数による)したが、コケ取り&観賞用と考えれば2~3割高くてもレッドチェリーシュリンプを選ぶ理由にはなりますね。
チェリーレッドシュリンプを同居させてからは、水草のコケをせわしなく食べる姿があちこちで見られるように。
コケの成長頻度、状況を観察していきます。
この状態で数週間様子をみましたが、ガラス面、水草ともにコケの勢いが落ちたものの、自動化までは至りませんでした。
そのため、同居人の追加について再度アクアショップで相談してきました。
コケ取り名人ヤマトヌマエビ!オトシンクルス!?
想定していたシナリオ 『チェリーレッドシュリンプの匹数追加、貝類追加、水草の追加』
結果 『ヤマトヌマエビ2匹、オトシンクルス1匹、水草追加(オプション)』
我が家の水槽環境を写真で見てもらってアドバイスを貰いました。
シナリオを相談しましたが、コケの進行が勝っているのでチェリーレッドシュリンプ匹数追加だけだと不足する可能性があるようです。
ここは想定内ですが、水草育成に有効なCO2添加が無い環境なので、水草の成長(=養分の消費)が遅くなることでコケが育ちやすい環境なのです。
水換えで対応することもできますが、自動化が目的なので水槽内完結にしたいもの。
そのため、シュリンプはヤマトヌマエビを2匹追加することに。
また、ガラス面の清掃はシュリンプ系では難しいところもあるので、ヒメタニシなどの貝類も考えていました・・・
小さいナマズかわいい!
相談した結果、ガラス面のコケ取りとしてオトシンクルス1匹が追加になりました。
- コケ取りの得意な小型ナマズ
- 水草の食害がない
吸盤状の口をしていて、ガラス面や水草表面に吸い付くようにしてコケをなめとってくれます。
ヒメタニシよりも高いですが、好みのようでこちらになりました。
水草に関しては必須ではないものの生体が増えることにより餌不足が心配だったので、後景草用にお任せで育てやすい水草5種をセレクトしてもらい水槽がだいぶ賑やかになりました。
この体制でひと月くらい過ごしていますが、コケの発生も抑制できており、自動化がだいぶ進みました。
コケに関してはチェリーレッドシュリンプ、ヤマトヌマエビ、オトシンクルスが日々せっせと食べてくれます。
強固に固着したガラス面のコケを時たま清掃するくらいで、ほとんど手が掛からなくなりました。
水草も成長の早いハイグロフィラやアマゾンチドメグサを2週間毎でトリミングをするくらいなので、ほぼ自動化できるようになったので、この組み合わせで正解でしたね。
水草に関してはその他環境構築製品と合わせて別記事にまとめています。
まとめ
コケ取り能力は、各所にあるようにヤマトヌマエビが力強いですね。チェリーレッドシュリンプも抑制には一役かってくれていますし、水槽内が賑わうので色付きのシュリンプも正解でした。
壁面清掃のオトシンクルスも良い仕事してくれてます。20cm水槽なので1匹でも十分すぎるくらいです。
水槽立ち上げ時は手間が掛かったものの、水槽内環境編と合わせて導入することで、その後の手間はほとんど掛からなくなったので、目的の自動化は達成できました。