Garminの新型スマートウォッチvenu2が気になる。
Venu2のメリット・デメリットってなに?
実際に使っている人の感想が聞いてみたい。
ガーミンのスマートウォッチが気になっているけど、種類が多すぎてどれを買えば良いか分からない。そんな人も多いのではないでしょうか。
manya@homeでは活動量計やサイコンなど、今までガーミン製品を愛用していました。とはいえスマートウォッチになるとなかなか電池持ちと実用性のバランスが取れたものが見つからず購入に踏み切れていませんでした。
2021年5月にVenuシリーズに新モデル「Venu2/2S」が発売。前作のVenuよりヘルスモニタリングやフィットネス機能が強化、電池持ちも大幅強化され、納得のいく進化です。manya@homeでも購入したのでレビューします。
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スマートウォッチ、やっぱりガーミンでしょ。
スマートウォッチというと思い出すブランドと言えば、アップルの「Apple Watch」?それともシャオミ「Mi Band」でしょうか。前者はアップルらしい高機能な製品でiPhoneとの連携に優れたスマートウォッチですね。低価格で高性能なMi Bandも魅力的です。
ですが、ランニングやサイクリング、スイミングなどのスポーツ関連のデータトラッキングと言えば、やっぱりガーミン製品が安心感があります。
ガーミンはアメリカで創業されたGPS/GNSS機器メーカー。ウェアラブル端末はもちろん、航空用やマリン用まで幅広くGPS/GNSS関連の製品を発売し続けている老舗ですよ。
Garmin Connectで一元管理
各社からスマートウォッチ、ライフトラッカーが発売されてますが、昔からガーミンを使っていると圧倒的にデータの積み上げが違うんですよね。そう、個人のライフトラッキング、フィットネスの記録データが数年単位でアプリ「Garmin Connect」に。
これらを同一アプリで管理できる点はGarminならではのメリットですね。
電子マネーも血中酸素濃度も。最新トレンドをおさえたスマートウォッチ
ガーミンのスマートウォッチはしっかりトレンドを抑えています。Venu2をはじめGarmin Pay対応モデルはタッチ決済でSuicaにも対応してより便利に、2021年のトレンドの血中酸素トラッキング機能もしっかり対応。
「血中酸素トラッキング機能」については、驚いたことに発売済のモデルもアップデートで追加されるとのこと。
vivomove 3/3S、vivomove Style/Luxeシリーズなど、2019年頃のモデルからアップデートで対応。こういった従来モデルへもアップデート対応をしてくれるところも、安心して長く使えるポイントですね。
iPhoneもAndroidも。ガーミンならどっちも使える
Apple WatchはもちろんApple製品だけあってiPhoneとの親和性はバツグンですが・・・Apple Watchのデメリットは「iPhone」シリーズと組合わせて使うことが必須条件であること。Androidユーザーだと使えないんですよね。
日本のモバイルシェアの3割強はAndroidです。manya@homeは家族揃ってAndroidユーザーのため、Apple Watchは使えません。この時点で購入するスマートウォッチ候補からは外れてしまうんですよね。
たとえ今はiPhoneでも将来的にAndroidを使う可能性がある方も、Apple Watchは躊躇されてしまうのではないでしょうか。
ガーミンのスマートウォッチなら、iPhoneもAndroidも使えます。スマホメーカーに縛られることなく、好きな機種を選ぶ自由がありますよ。
Garmin Venu2レビュー
今回購入したモデルは「GARMIN Venu 2 Granite Blue / Silver」。タッチスクリーン型GPSスマートウォッチ『VENU(ヴェニュー)』シリーズの新作です。
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Venu2 外観
Venu2は立方体の箱に入っていました。なかなかの高級感。箱を開けると保護フィルム付きの本体が見え、本体を取り出すと付属品がお目見え。
付属品は充電ケーブル以外は取説やシール類というシンプルな構成。
Venu2はケース径は約45mmの男性物に多いサイズ。Venu2Sだと一回り小ぶりな40mmサイズです。
側面にリューズは無く、右側面には物理ボタンが二つあるのみです。上がアクションキーと下がバックキー。Garminのサイコン使っていたらお馴染みの配置ですね。
背面には光学式センサーと充電端子がお目見え。充電がワイヤレスでは無いところはちょっと不満でした。
充電ケーブルは専用端子のもの。USB端子だと奥行があるので、流石に専用設計にならざるを得ないところです。
充電している姿はあまり美しくありません…。公称値でSmartモード11日間ロングバッテリーライフだから良いものを、座りも悪くイマイチな充電スタイル。
機能面では満足しているVenu2ですが、この充電姿勢は頂けませんね。
Venu2 セットアップ
ひとしきり確認が終わったので、Venu2をセットアップしました。
「Garmin Connect」アプリの入っているスマホとペアリングすればセットアップなんてすぐに終わるんですが、見逃してしまったのか、性別や生年月日、身長体重などを一通り入力してセットアップ。
保護フィルム通りの画面で表示も非常に綺麗!次にスマホとペアリングします。
スマホ側では「Garmin Connect」を立ち上げます。
左上の横棒3本線のメニューから「Garminデバイス」を選択、未登録の機種の場合は「デバイス追加」を選びます。
Venu2側でペアリング画面を立ち上げれば、ペア用のPIN番号が表示されてペアリングが出来ます。
ここで、少し手こずりました。Venu2の「設定」画面がなかなか見つからず。というのも、バックボタン長押しでメニューページまでは直ぐに分かったんですが、「設定」の文字が見つからず…
というのも、メニューページの中で「設定」だけは文字では無かったのです!「ウォッチフェイス」や「アラーム&タイマー」、「履歴」までは文字表示なんですが、なんでか「設定」だけ歯車アイコン!?
てっきりここまででメニューページ終わりのマーク位の意味かと思ってました・・・。分かってしまえば難しいことは無く、「ワイヤレス接続」>「スマートフォン」>「ペアリング」を立ち上げておけばペアリングは完了しました。
Venu2 カスタマイズやウィジェット等
Venu2は「Garmin IQ」アプリからウォッチフェイスをダウンロード可能。Garmin本家の配布デザインや、その他のデザインも複数あり、無料から有料のものまで多数あります。
画面を上下にフリックするとウィジェット画面に移行。歩数や睡眠スコア、呼吸数や血中酸素濃度など、各種の測定値が見れます。ウィジェットもカスタマイズができ、表示順の入れ替えが表示の有無を項目ごとに設定できました。
このフリック動作が快適に動きます。ヌルヌルとまではいかず多少カクつくこともあるものの快適に動きます。先代のVenuからは、実用上イライラせずに使えるレベルまで動作改善されました。
Garmin Venu2/2S 機能一覧
GARMIN Venu 2 | GARMIN Venu 2S | |
価格 | 49,280円 (税込) | 47,080円 (税込) |
レンズ素材 | Corning Gorilla ガラス 3 | |
ケース素材 | FRP | |
ストラップ素材 | 22mm | 18mm |
サイズ | 45.4 x 45.4 x 12.2mm 外周135-200mm |
40.4 x 40.4 x 12.1mm 外周110-175mm |
ディスプレイサイズ | 直径1.3インチ(33.0 mm) | 直径1.1インチ(27.9 mm) |
解像度 | 416 x 416 ピクセル | 360 x 360 ピクセル |
ディスプレイタイプ | AMOLED(オプションで常時表示モード) | |
重量 | 49.0g | 38.2 g |
稼働時間 | Smartモード:約11日間 GPSモード:約22時間 GPS+音楽モード:約8時間 |
Smartモード:約10日間 GPSモード:約19時間 GPS+音楽モード:約7時間 |
防水等級 | 5ATM | |
センサー | GPS、GLONASS、みちびき、Galileo、Garmin Elevateリスト型心拍計、気圧高度計、コンパス、ジャイロセンサー、加速度計、温度計、環境光センサー | |
デイリースマート機能 | Connect IQ、通知機能、テキスト応答/テキストによる電話拒否、カレンダー、天気情報、スマホミュージックコントロール、スマートフォン探索、デバイス探索、Garmin Pay | |
スマートフォン互換性 | iPhone、Android | |
ライフログ機能 | ステップ数、ムーブバー、自動ゴール設定、スリープモニター、生理周期トラッキング、水分補給トラッキング、消費カロリー、上昇回数、移動距離、週間運動量、Body Batteryエネルギーモニター、ストレスレベル計測、リラクゼーションリマインダー、ヘルススナップショット | |
心拍計機能 | 心拍ゾーン、HRアラート、HRカロリー、心拍転送モード、呼吸数 | |
ジム、フィットネス機能 | 筋トレ、カーディオ、HIIT(高強度インターバルトレーニング)クロストレーナー、ステッパー、フロアクライム、室内ローイング、ピラティス,ヨガ、ブレスワーク | |
アウトドアレクリエーション機能 | ハイキング、室内クライミング、ボルダリング、スキー、スノーボード、XCスキー、SUP、ローイング | |
ランニング機能 | ラン、室内トラック、トレッドミルラン | |
サイクリング機能 | バイク、屋内バイク、スピードケイデンスセンサーサポート、心拍転送モード | |
スイム機能 | プールスイム、泳法の識別、水中光学式心拍計 | |
ゴルフ機能 | グリーンまでの距離、レイアップ/ドッグレッグまでの距離、ショット距離測定、デジタルスコアカード |
Venu2の良いところ・微妙なところ
- 高めな価格設定
- メニューが分かりにくい
- 心電図(ECG)機能が無い
- 血中酸素濃度の値はバラツキが多そう
- スマートウォッチでやりたいことは大体できる
- Garmin Connectで一括管理
- 実用の電池持ちで1週間持つ
- サイコンと繋がる心拍計機能
- ボディバッテリーや睡眠スコア、ストレスレベルなど、ぱっと見で分かりやすい健康管理
- ストレス無い反応
Venu2の微妙なところ
高めな価格設定
ライフスタイルカテゴリの中ではハイエンドモデルであるVenu2/2S。定価で税込 49,280円/47,080円となります。
XiaomiやHuaweiなどの中国メーカーの低価格帯のコスパモデルに比べると正直「ちょっと高いかな」と思ってしまいます。
価格・性能面ではAppleがライバル。Apple Watch Series6と同等の価格設定です。
値段なりの充実した機能である、ということですね。
メニューが分かりにくい
メニューが分かりにくい、ここはもう擁護しようがありません。良くも悪くもGarminらしいところですね。私は初期設定中に設定ボタンが分からずにちょっと悩みました・・・
電子機器に慣れた方でも一度はマニュアルに目を通してみることをオススメします。目次を見て気になる機能だけでもピックアップして読んでおくと使い方の幅が広がりますよ。
操作感は快適なので、慣れてしまえばどうということは無いですけどね。
心電図(ECG)機能が無い
Apple Watch series 6にあってGarmin Venu2に無いもの、それは心電図機能。ここだけは完全に負けている項目です。
ライフトラッカーとしてはほぼパーフェクトなVenu2ですが、最近のスマートウォッチに搭載が進んでいる心電図測定が追加されなかったところは残念なポイント。
心電図測定が目的の場合はApple Watch series 6にしましょう。
血中酸素濃度の値はバラツキが多そう【そして低めに出る】
1週間ほどののデータを見る限り、値のバラツキが大きく、値が小さめにでているようでした。
病院や会社で測定させてもらったパルスオキシメーターだと98~99%の値が出ている時でも、Venu2で測定した際には日平均で93~94%ほどの数値。5%低く出ています。
睡眠時は比較的安定して平均値93~94%程度で測れていますが、日中はそれこそ80%台~98%くらいまでばらついています。赤色~赤外光のLEDセンサーを使っての計測のため、外乱光の影響を拾ってしまったり、そもそも手が心臓よりも低い位置で計測されている等の影響がバラツキの一端と思われます。
manya@homeでの血中酸素トラッキングの使い方
私の環境では、日平均はある程度安定しており、93~94%となっていました。このデータを平常値としてロギングするような使い方なら体調管理の判断材料の一つには使えそうです。
いずれにしろ瞬間値では判断せず、一日~一週間単位での傾向管理といった使い方をする方が良さそうです。
Venu2の良いところ
スマートウォッチでやりたいことは大体できる
Venu2のメリットと言えば十分すぎる機能があり、やりたいことは大体できるところ。
GPSが付いていてランニングのコースも記録できるし、スマホだけで音楽再生も出来、Garmin PayでSuica払いも出来る。心拍の常時監視や呼吸数、血中酸素もモニタリング出来るし、トレーニングのワークアウト動画も見れる。
これがあれば完璧なのに、という機能は心電図機能が無いことくらい。このため、心電図機能がマストな方には向きません。
それを除けば、Venu2ならスマートウォッチでやりたいことは大体できますよ。
実用の電池持ちで1週間持つ
スマートウォッチを使う上で充電は避けられません。長期間持つに越したことは無いですが、機能の充実度とトレードオフの関係です。
Venu2は充実した機能を持ちつつ公称値でスマートウォッチモードで11日間のロングライフバッテリーです。
とはいえ、実際に使ってみるとそんなに持たないんだけど…なんてことも多々あるので実際に我が家の設定と電池持ち時間を公開。
我が家の実設定での電池持ちは「4~5日」です。詳細設定は以下の箇条書きリストになりますが、ざっくり言うと、通知関連は全部ON、タイムアウト(画面消灯までの時間)は標準、ライフログトラッキング常時ONです。
電池影響の大きいライフトラッキング常時ONで電池が結構食っているようです。
欲を言えば7日(1週間)持ってくれれば、充電の煩わしさから解放されたんですが。それでも毎日充電では無い分気が楽です。
Venu2 電池影響の考えられる設定項目(manya@homeの設定)
- 血中酸素 トラッキングモード;終日
- バッテリー節約;オフ
- バックライトレベル;低
- タイムアウト;標準
- アクティビティ実行中;タイムアウト
- Moveアラート;on
- BT通知アラート;ON
- BT通知タイムアウト;標準
Garmin Connectで一括管理
Garmin Connectで一括管理が出来るから。ガーミンユーザーならもうこれだけで十分すぎる選ぶ理由ですね。
普段からガーミンデバイスを使っている人にはお馴染みの管理画面ですね。サイコンだと自転車に乗っている時だけですが、スマートウォッチなら常時監視。まさにライフログですね。
運動中のモニタリングだけでなく、平常時のバイタルサインのログを取っておくことで、体調が悪くなった時にも役立ちそうです。
医療従事者で無くとも(むしろ無いからこそ)、医者に掛かる時に感覚的な問診だけでなく、ライフログデータを元にどの指標のデータが平常時とどう変化したかを可視化して伝えることができるので、より正確に自身の体調を医者に伝えることができますね。
サイコンと繋がる心拍計機能
個人的に一番うれしい機能。”心拍転送モード”でGarminサイクルコンピューターの心拍計として使えます。
手首で心拍が図れるなんて便利になったものです!
サイコンを持っていない方は逆のつなぎ方も。ケイデンスセンサーやVariaセンサーを繋ぐと、Venu2をサイコン代わりに使う事も可能です。
とはいえ、サイクリング中は位置を固定できるサイコンの方が便利ですよ。
楽天ブラックフライデー開催中。ガーミン楽天市場店のショップポイントは+9倍(4,428pt)!買いまわりやSPUでポイント20倍以上も狙えますね!
Venu2とApple Watchどっちを買う?Venu2を選ぶ理由3つ
価格・性能的に比較されるであろう両者。Venu2を選ぶ理由は大きく3つ。機能面では甲乙つけ難い機種ですが、manya@homeではVenu2を選んだ理由になります。
Apple WatchではなくVenu2を選ぶ理由
- Androidでも使える
- 電池持ちが良い
- Garmin Connectで一括管理したい
AndroidユーザーだとそもそもApple Watchを選ぶことはできません。manya@homeはこの時点でガーミンでした。
とはいえ、iPhoneユーザーであったとしても、manya@homeはVenu2を選んでいたでしょう。理由は残る二つ。
やはり、毎日充電は煩わしすぎること。せめて平日中は充電のことは忘れていたいものです。そして、Garmin Connectでの運動データ、ライフログデータの一括管理の利便性です。
過去使っていたフィットネストラッカーや平行利用中のサイコンまで含めて一括でデータを管理できる利便性はガーミンならでは。
これらの理由に該当する方にはVenu2をオススメします。
まとめ
ガーミンのスマートウォッチVenu2は先代Venuよりヘルスモニタリングやフィットネス機能の強化、何よりバッテリー持ちが改善された新型スマートウォッチ。
AMOLEDの綺麗な画面で表示情報のカスタマイズも可能なので、使いやすい機能にカスタマイズでき、まさに相棒と呼べるスマートウォッチになっていました!
日々のライフログはもちろん、心拍計としてサイコンとリンクしてサイクリングのお供にもなるVenu2。高機能な機種が欲しいけどApple Watchの電池持ちだと不満がある方、ガーミンの連携に魅力を感じる方にオススメの機種でした。
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