BluetoothイヤホンでスマホやiPadを良い音で聴きたい。
良い音で聴けてノイズキャンセリングもある機種が良いな。
JBLのフラッグシップのイヤホン「JBL Tour Pro+ TWS」が気になる。
JBLのハイブリッドノイズキャンセリングを搭載した完全ワイヤレスイヤホン。
2020年のCLUB PRO+ TWSに続く2代目のフラッグシップモデルで、機能面もこなれてきていますね。音が良い完全ワイヤレスイヤホンを欲しい方は候補にオススメできますよ。
今回「JBL Tour Pro+ TWS」を購入しましたので、レビューします。
完全ワイヤレスイヤホンとは
AppleのAirPods(エアーポッズ)やAirPods Pro(エアーポッズプロ)がイメージしやすいと思いますが、ケーブルレスで左右のイヤホン部分だけのものを識別する際に、『完全ワイヤレスイヤホン』とか『フルワイヤレスイヤホン』、『TWS(True wireless stereo)イヤホン』などと呼びます。
ケーブルが完全に無いことでメリットデメリットがそれぞれありますが、最近のスマホはイヤホンジャック非搭載のものも多く使用者も増えていますね。
JBL Tour Pro+ TWS レビュー
「JBL Tour Pro+ TWS」は2021年10月1日に発売。
パッド型で高級感のあるデザイン。フラッグシップモデルらしい高級感のある仕上がりですね。
JBL Tour Pro+ TWS 開梱
化粧箱はJBLらしい蓋がついているデザイン。蓋の内側は本体がお目見えです。
付属品はUSB Type-A to Cの充電ケーブル、イヤーチップは全部で5種類(深め M / L、浅めS / M / L)あり、エンハンサーが2種類(イヤホンの落下を防ぐ外周部分の滑り止めリング)あります。
付属のUSB Type-A to Cの充電ケーブルは内部がオレンジ色のJBL仕様。USB-A側も特別仕様で上下どちらでも刺さるリバーシブル仕様です。
JBL Tour Pro+ TWS 本体
JBL Tour Pro+ TWS はカラーはブラックの単色展開。エントリーモデルは色が選べるので少し残念ですね。とはいえ、デザインは高級感があり、パッド型なのでボリュームのあるデザインで存在感があります。
イヤホン本体の重量は左右それぞれ7.5g。耳の負担にならない重量です。
光沢感のあるJBLロゴがある面がタッチセンサーになっており、左右にそれぞれに操作方法を設定できます。
タップ、ダブルタップ、トリプルタップ、ホールドの設定がセットになった設定が4種類+割り当て無しの5種類から選択できます。
JBL Tour Pro+ TWS タッチ操作一覧
機能名 | タップ | ダブルタップ | トリプルタップ | ホールド |
再生コントロール | 自動再生& 一時停止 |
次のトラック | 前のトラック | ボイス アシスタント (SiriやCortana) |
アンビエントサウンド の操作 |
ノイキャン 切替 |
トークスルー ON/OFF |
無し | ボイス アシスタント (SiriやCortana) |
音量コントロール | 音量+ | 音量- | 無し | ボイス アシスタント (SiriやCortana) |
ボイス アシスタント(Alexa、google home) |
無し | 無し | 無し | ボイス アシスタント (SiriやCortana) |
なし | 割り当て無し(ただし通話コントロールは自動割り当て) |
どのモードでも、電話の着信対応は同じ操作に設定されているので、着信応答に悩むことはありませんよ。
充電ケースは蓋との切替部分にメッキ加工がされた高級感のあるケース。重量は56.8g。ケースは自立するのもポイント。
蓋を開けると内面もメッキ加工でテンション上がります。TOURの文字がさりげないポイント。蓋を開けた状態だと自立しないのでその点は注意(写真では裏から支えてます)。
イヤホンは磁石でくっついており、軽く引っ張ると外れます。イヤホンを取り出すと充電端子が見えますね。
ちなみに、イヤホンを充電ケースに入れるとき、正しい位置にセットされず充電ができない状態で蓋を閉めると、ピープ音が鳴って充電出来ないことを知らせてくれる機能があります。ただ、ズレた状態でもケースに入ってしまうところはちょっと使いづらい残念ポイントです。
ケースの充電はUSB-Cあるいはワイヤレス充電に対応。USB-Cの場合は底面が端子になります。USB-Cならフル充電まで2時間、ワイヤレス充電なら4時間。ちょっとした空き時間で十分充電可能です。
JBL Tour Pro+ TWS 接続の仕方
スマホと接続する際には一般的なBluetooth機器の接続方法で繋げば良いのですが、Androidの場合は更に簡単。「Google Fast Pair」に対応しているので、スマホを立ち上げたまま、近くでJBL Tour Pro+ TWSの画面を開けばペアリング画面がポップアップされますよ。
Androidの場合
Google Fast Pairの実際の画面は次の画像です。Androidスマホの近くでJBL Tour Pro+ TWSの蓋を開けるとペアリングアシストの画面が出てきます。
後は画面指示にあるように接続ボタンやセットアップボタンをタップしていけば使える状態になります。
iPhone/iPadの場合
設定画面のBluetoothタブを開きながら、その他のデバイスに表示されるJBL Tour Pro+ TWSを接続すればOKです。
JBL Tour Pro+ TWSの設定には設定アプリ「JBL Headphones」をインストールしよう
JBL Tour Pro+ TWSの各種設定にはJBL純正アプリ「JBL Headphones」をインストールする必要があります。Bluetooth接続設定が完了した状態でアプリを立ち上げると、マイプロダクツにJBL Tour Pro+ TWSがリストアップされています。こちらをタップすると、アプリ側のセットアップ画面が開きます。
イヤホンのフィット感の設定やボイスアシスタントの設定などが完了すると、アプリのセットアップが完了です。
JBL Headphonesで出来る設定~JBL Tour Pro+ TWS~
ノイズキャンセリングとアンビエントサウンドモード
まずは注目度が高いノイズキャンセリング関連の設定です。
ノイズキャンセリングとアンビエントサウンド(外音取り込み機能)は当たり前ですが排他仕様。どちらかをONにすると片方OFFになります。
アンビエントサウンド(外音取り込み機能)は2種類のモードがあります。
- アンビエントアウェア:周囲の環境音(全域)取り込み
- トークスルー:音声域(高音域)を取り込み
外音取り込みはマイクを通しての取り込みになるため、若干機械的(要するに電話先の音)になりますが、環境音の把握や会話をするのに問題の無いレベルなので、機能上は問題ありません。
設定画面内の機能
フラッグシップモデルのJBL Tour Pro+ TWSは機能も充実しています。
- マイアラーム:イヤホンをしたまま寝ても音楽停止とアラームの設定
- オートオフ:アイドル状態時に電源オートオフを設定
- 自動再生&一時停止:イヤホンを耳から外すと再生を停止&つけると再開
- イヤホン本体を見つける:失くしたイヤホンを探すピープ音を鳴らす(装着したまま使わないよう注意!)
色々ありますが、特に自動再生&一時停止が一押し機能。この機能をONにしておけば、イヤホンを耳から離すと自動で一時停止になるので、小まめに付け外しする方はとても便利だと思いますよ。
JBL Tour Pro+ TWS 主な仕様
タイプ :ハイブリッドノイズキャンセリング機能搭載完全ワイヤレスイヤホン
カラー :ブラック
Bluetooth :バージョン5.0
対応プロファイル: A2DP V1.3, AVRCP V1.6, HFP V1.7
ユニット :6.8mm径ドライバー
周波数特性:10Hz-20kHz
対応コーデック:SBC、AAC
重量 :イヤホン本体:各約7.5g、充電ケース:約56.8g
連続使用時間:
<ANCオフ時>
電池(イヤホン): 音楽再生: 最大約8時間
電池(ケース): イヤホン充電可能時間:最大約24時間
<ANCオン時>
電池(イヤホン): 充電: 約2時間、音楽再生: 最大約6時間
電池(ケース): イヤホン充電可能時間:最大約18時間
防水規格 : IPX5(イヤホン本体のみ)
付属品 : USB Type-C充電ケーブル、イヤーチップ(深め M / L、浅めS / M / L)、エンハンサー(S/M)
価格 : JBLオンラインストア / JBL公式 楽天市場店価格 25,300円(税込)
発売日 : 2021年10月01日
JBL Tour Pro+ TWS使用感。気になったこと。
使ってみないと分からない、使い勝手に関して質問されるようなことをまとめてみました。
音質は流石の一言。どこでも音楽の世界に入り込めるイヤホン。
普段からJBLのスピーカーで音楽を楽しんでいる我が家ですが、イヤホンも流石はJBL。低音から高音まで非常にバランス良く音が出ています。音の分離も良く、響きが綺麗です。
JBLのBluetoothスピーカーで言うと、FLIP6の傾向に近いですね。クセが無く、どんな音楽でも鳴らせるイヤホンです。
ノイズキャンセリングをONにしても変わらず良い音で鳴らしてくれます。
ノイズキャンセリングというと、屋外で使う時に使うもの、と思っていましたが、室内でも結構雑音があることに気付かされます。エアコンや換気扇などの低音が消えるので、より音楽に集中できますよ。
なお、フラットな特性はイコライザーOFFの場合。もっとドンシャリ傾向が好き!ボーカルを前に出したい!という方向けにイコライザーもあるので好みの音響にすることもできますよ。
ノイズキャンセリングは結構効きます。電車通勤にオススメ。
ノイズキャンセリングはこのクラスでは標準的~高レベルと思います。
低音から声域帯はほぼ消えるので電車や車の走行音、人の話し声などは面白いくらいに静かになります。高音は流石に消し切らないですが、これは他のノイズキャンセリングイヤホンも同じ傾向ですね。
外音取り込みが実用レベルなので、急に話しかけられてもトークスルーを使えば普通に会話できるところは安心です。
対応コーデックは?動画を見るときの遅延はどう?
対応コーデックは標準のSBC、AACのみ。AppleユーザーならAACが使えるので少し高音質(Appleユーザーは意識しなくてもAAC接続になります)。
より高音質なaptXなども対応して欲しいところですが…JBLはBluetoothスピーカーも非対応なのでコーデックはあまり高音質コーデック対応は考えていないのかもしれませんね。
とはいえ、音は非常にハイレベル。コーデックはあまり意識しなくても良いでしょう。
防水性能はIPX5。雨の中でも使えるけど、過信はしないようにしましょう。
防水性能の等級を表す「IPX5」。これは防噴流形と言われるレベルの防水性能で、水の噴射が直接掛かっても故障しないレベルの等級です。
日常的な用途であれば、必要十分な防水性能ですが、水没はアウト。雨の中でも使えるレベルですが、水溜まりに落としたらアウトなレベルです。
再生機側(スマホ、タブレットなど)の複数台接続はできる?
接続機器は1台。ここはちょっと残念なポイントですね。新しい機器に接続したい時は、古い機器のBluetooth接続を解除する必要がありますよ。
まとめ
実売で約2万1千円ほどのJBL Tour Pro+ TWS。JBL完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデル第二弾だけあって完成度の高い製品でした。
2020年のフラッグシップであるJBL CLUB Pro+ TWSも値段も手ごろで音質が良くAmazonで売れに売れた機種です。
2021年の新モデル「JBL Tour Pro+ TWS」も音質重視で2万円くらいのイヤホンを探しているなら、オススメの一品ですよ。