Ryzen 5 5600Xでパソコン作りました。
脅威のIPC最大19%UP!のRyzen5000シリーズが発売されました。最近はおしゃれなケースも増えてきているので、机における小さいパソコンを作ろうと思い、今回の構成を考えました。
動画での紹介はこちら。
最近はパーツ単独での入手が難しくなっていますよね。そんなときはコスパ重視のBTOパソコン、【FRONTIER】 がおすすめです。本記事構成に近い16万円台の価格でGPUがGeForce RTX™ 3060までアップグレードできちゃいます!
AMD Ryzen 5 5600xで画像編集用パソコンを作ろう~構成部品一覧~
今まではノートパソコンで編集作業を行っていましたが、さすがに限界を感じてきました。Ryzen5000シリーズの発売が決まったので、この機会ににパソコン自作しました。
パソコンの主な用途
- Photoshop
- Lightroom
Photoshopは多コアの恩恵を受けにくいソフトです。同時にグラフィックボードの影響も限定的。もちろん、上位モデルの方が高い処理性能を期待できますが、コストパフォーマンスは下がっていきますね。
また、上位モデルになると排熱の問題≒騒音の問題も出てきます。机の下に置くならそれでもいいんですが、せっかく綺麗なパソコンを作るなら、デスクトップにおいてガラスパネルをインテイリアにしたい。
そんなわけで、今回は以下の構成でパソコンを作成しました。
Ryzen 5 5600X BOX
AMD Ryzen 5 5600X With Wraith Stealth Cooler
今回の構成の主役、Ryzen5000シリーズの末っ子。税込¥39,380円。
先代の3600Xに比べ、プロセスルールも7mm、6コア12スレッドと見かけは変わらずとも中身が大幅進化した5600X。CINEBENCH R20のシングルスレッドテスト(Single Core)でCore i9-10900Kを超えるスペックは目を疑いました。
Ryzen5000シリーズでは唯一TDP65Wと発熱も抑えられるため使い勝手もよく、Photoshopメインなら最適解ともいえるCPUかと思います。
もちろん、予算が許せば5800X以上にすればもちろん性能アップできますが、価格差は2万円近くします(5800Xは税込58,828円)。
目的にもよりますが、CPUを5600XにしてメモリやSSDのアップグレードに予算を割く方がシステム全体の快適性向上に繋がるかもしれませんね。
G.SKILL F4-3600C19D-32GSXWB (DDR4 PC4-28800 16GB 2枚組)
メモリは入手性が良く値段も手ごろなG.SKILLのSNIPER X。購入時税込14,096円。
オーバークロックするつもりはありませんが、値段差がほとんどないのでPC4-28800にしておきました。MINI-ITXだとメモリは2枚までなので、ここはケチらずに32GBにしました。
ATXなら4枚させるので16GBにして不足したら追加でも良いんですが、MINI-ITXは迷わず32GBにしておきましょう。
WD BLUE 3D NAND SN550 NVMe WDS100T2B0C (M.2 2280 1TB)
WD BLUE 3D NAND SN550 NVMe WDS100T2B0C
SSDはこれまた定番のWD BLUESN550。購入時税込12,799円。
システム用兼データ用としてひとまず1枚で運用しています。
NVMe PCI Express 3.0 x4でシーケンシャルリード2400MB/sec、シーケンシャルライド1950MB/secとSATAで使っていた過去のパソコンからは考えられないくらい早いです。
最終的にはOSとデータディスクは分けたいんですが、データ用のSSDは選定を悩んでいるため、いったん保留です。
WDBLACK SN750と悩んでいたんですが、つい先日WDBLACK SN850も出ましたしね。シーケンシャルリード7000MB/secて凄すぎる・・・
GIGABYTE B550I AORUS PRO AX
マザボはデュアルBIOSで有名なギガバイトのB550。購入時税込18,238円。
Ryzen5000シリーズ発売初期から対応するチップセットが500番台に限られ、MINI-ITXボードとなると、選択肢はかなり狭まります。その中で今回はGIGABYTEのB550を選択。
2.5GbE LANやWiFi6も備えているので機能も十分。USB-Cのフロントポートは対応していないので
Fractal Design Era ITXやNZXT H210などのUSB-Cフロントポートを備えているケースには不向きですね。
COOLER MASTER MasterBox NR200P (White)
COOLER MASTER MasterBox NR200P White
クーラーマスターのMINI-ITXケース。購入時税込11,980円。
ケースはずいぶん悩みました。マザーボードでも書いたFractal Design Era ITX、NZXT H210が候補でした。
NR200P | Era ITX | H210 | |
メーカー | COOLER MASTER | Fractal Design | NZXT |
寸法 | 376 x 185 x 292mm | 325 x 166 x 310 mm | 372 x 210 x 349mm |
より小さなFractal Design Era ITXが有力候補でしたが、塗装の質に関する口コミが多く、デザイン重視のケースにしては気になり除外。
NZXT H210は机上(700mm)に置くと背が高くなりすぎて部屋が狭く見えそうなので今回は除外しました。
NR200はP有りと無しがありますが、P有りは2点が追加セット内容になります。
NR200とNR200Pの違い・・・Pありは以下2点が追加
- 強化ガラスサイドパネル(スチールサイドパネルと両方付属になります)
- グラフィックボード垂直マウント用ライザーケーブル
CRYORIG H7 QUAD LUMI
CPUクーラーは別途購入。購入時税込8,122円。
MINI-ITXの場合、寸法制限が多く、CPUクーラーの選定は悩みどころです。運用の手軽さで空冷を選びましたが、静粛性を考えると12cmファンを使えるCPUクーラーにしたい。
NR200Pの場合、サイドパネルとのクリアランスを考えると選択肢が狭まります。
NR200P CPUクーラークリアランス
-
76mm (GPU垂直マウント時), 153mm (強化ガラスサイドパネル使用時), 155mm (スチールサイドパネル使用時)
強化ガラスサイドパネルを使う予定のため、選択が難しい。静粛性と冷却性を確保するため、12cmファンをつけたいのですが、有名どころの虎徹ちゃんやNH-U12Aが設置できず。
H7 QUAD LUMI | SCKTT-2000 (虎徹 MarkII) | NH-U12A | |
メーカー | CRYORIG | Scythe(サイズ) | noctua |
クリアランス | 145mm | 154mm | 158mm |
CRYORIG H7 QUAD LUMIとCOOLER MASTER NR200Pの相性はバツグンで、スチールパネルのみならず強化ガラスサイドパネルの153mmも楽々クリア。
NR200Pを空冷仕様で運用するならCRYORIG H7 QUAD LUMIはベストバイと言っても過言ではない、と思っています。
Corsair SF600 CP-9020105-JP
余裕のある600Wにしました。CPUやGPUのグレードを上げても対応可能です。それにしてもSFX規格の電源は高いですね・・・
Palit NE5165001BG1-1170H (GeForce GTX1650 KalmX 4GB)
動画でも紹介しましたが、今回の構成の裏の主役です。PalitのGTX1650ファンレスグラボ。購入時税込17,980円。
3Slotのグラボ設置が可能なケースですが、2~2.5SLotのグラフィックボードの真下に薄型のケースファンを設置している構成をよく見かけました。
ですが、ケースファンの真上がグラボというNR200Pであればグラフィックボードにファンは不要では?という発想でファンレスを採用しています。
ファンレスは選択肢がほぼありませんので、現状選ぶならこちらのモデルになるでしょう。
Scythe(サイズ) KAZE FLEX 120 ARGB PWM 1800rpm KF1225FD18AR-P
購入時税込1,320円。
ケースファンにScytheを選んだ理由は、92mmファンでRGB対応で入手できたものがScytheだけだったためです。
NR200Pの背面ファンが92mmなので、必然的にこちらになりました。
Scythe(サイズ) KAZE FLEX 92 SLIM RGB PWM 2500rpm (KF9215FD25R-P)
Scythe KAZE FLEX 92 SLIM RGB PWM
購入時税込1,309円。
選定理由は同上です。
AMD Ryzen 5 5600xで画像編集用パソコンを作ろう~外観編~
実際に机上に設置した状態はこちらです。
設置面積はノートパソコン並み。高さも292mmに抑えられているので、座った状態でも視界が通ることもあり、机においても圧迫感はありません。LEDも直接光が目に入らないので、アンビエントライトとして使えるくらいです。
CPUクーラーはデザインもよく、見た目があまり華やかにならないサイドフローにしては珍しく、LEDで光るロゴ入りのトップパネルが落ち着いた印象です。
CRYORIG H7 QUAD LUMI付属のファンは白色LEDのファンなのでケースファンに合わせScythe KAZE FLEX 120 ARGB PWM 1800rpmに変更しました。
ファンレスGPUのPalit GeForce GTX1650 KalmX 4GB。2スロットサイズで、真下にケースファンが来ます。
ケースファンとのクリアランスは約8mm。この状態でGPU負荷をかけても温度は43℃で安定しています。狙い通りでした。
AMD Ryzen 5 5600xで画像編集用パソコンを作ろう~騒音編~
机上に置くと気になるのは騒音。騒音計は持っていないため感覚的な表現になりますが、回転数を抑えていることもあり、静かに使えています。
実際の音は動画に収録しています(3分21秒以降~以下リンクより)。
GIGABYTEのマザーボードで使える純正のSystem Information Viewerでファン回転数の制御が可能。
Quiet設定(詳細設定はさらに変更可能ですが)で運用していると、アイドル中は800rpm程度で運用可能です。
ブログ執筆、画像編集、Youtube再生くらいなら同時再生しても回転数は上がらずに使えます。冷却能力は十分ですね。
ファンの位置と風向きです。
底面から120mm2基で吸気。排気はリアに92mm。サイドフローのCPUクーラーからの熱をそのまま排気するため。トップは後ろ側に1基排気ファンをつけています。
ここにファンをつけてしまうと、ボトム吸気前側からの空気がそのまま流れてしまうためです。このセッティングで負荷をかけた時ののCPU、GPU温度推移がこちら。
CPUで70℃、GPU43℃で安定しました。熱暴走の心配もありませんよ。
Ryzenやグラボがなかなか手に入らない!そんなときはBTOがおすすめ。
新しくパソコンを組みたいんだけど・・・Ryzen5000シリーズがなかなか売ってない。グラボが手に入りにくい!どうすればいいんだろう
欲しいと思ったときがパソコンの組み時!と言いたいところですが、最近はCPUもGPUもなかなか手に入りにくいですよね。
そんなときはBTOパソコンがおすすめ。自作パーツは売り切れでもBTOパソコンなら手に入りやすいです。
数あるBTOパソコンショップの中で、オススメは『【FRONTIER】 』!自作だったらドスパラやパソコン工房、TSUKUMOなど、いろんなショップでパーツを買い集めますが、BTOならコスパの良い『【FRONTIER】 』が一押しです。
Ryzen5000シリーズ&GeForce RTX™ 3060/3070搭載モデルが熱いですよ!
コスパが良くてオススメなのでつい我が家でも導入してしまいました。
関連記事≫ フロンティアのBTOパソコンは安くておすすめ。購入レビュー!【Ryzen5800X】
FRONTIERのBTOパソコンと自作パソコンと構成比較!
manya@homeで自作したMINI-ITXと構成比較しました。ここで構成比較したモデルは過去のセール時のモデル。最近も同構成のモデルがセールになったりならなかったりしています。
モデル | manya@home自作 | FRGAB550/WSH/WS/NTK | FRGAB550/WS11/NTK |
ブランド | manya@home | 【FRONTIER】 | 【FRONTIER】 |
価格 (税込・送料込) |
159,782円 | 169,100円 |
183,100円 |
CPU | AMD Ryzen™ 5 5600X | AMD Ryzen™ 5 5800X | |
CPUクーラー | CRYORIG H7 QUAD LUMI |
標準CPUクーラー |
空冷CPUクーラー |
GPU | GeForce GTX™ 1650(ファンレス) | GeForce RTX™ 3060 | GeForce RTX™ 3060 |
マザーボード | GIGABYTE B550I AORUS PRO AX |
ASRock B550 Phantom Gaming4 |
ASRock B550 Phantom Gaming4 |
メインメモリ | 32GB DDR4 SDRAM | 16GB DDR4 SDRAM | 16GB DDR4 SDRAM |
ストレージ | WD BLUE SN550 1TB SSD | 1TB M.2 NVMe SSD | 1TB M.2 NVMe SSD |
電源 | Corsair SF600 600W | 600W ATX電源 80PLUS BRONZE | 600W ATX電源 80PLUS BRONZE |
ケースファン | 120mm×3、92mm×1 | 背面ファン×1 | 前面ファン×1、背面ファン×1 |
寸法 | 376 x 185 x 292mm | 約485mm x 200mm x 423mm | 約485mm x 200mm x 423mm |
OS | Windows 10 Home |
どちらのBTOもゲームに強いCPU、AMD Ryzen™ 5 5600X、5800XとGeForce RTX™ 3060の組み合わせなので、クリエイティブだけでなくゲームもこなせる構成です。
5600Xで自作パソコンを作った経験から、これらのBTOパソコンを買う場合のオススメのオプション構成はこれです。
【FRONTIER】 のBTOのおすすめカスタマイズ
AMD Ryzen 5 5600X構成のおすすめカスタマイズ
あえてカスタマイズしない!をオススメ。
コストに優れた5600Xを使った構成はあえてカスタマイズしないことがおすすめです。BTOの場合カスタマイズすると自作に比べるとコスパが悪くなるため、価格重視でカスタマイズ無し。
あえてカスタマイズするとしたら、SSDですね。標準1TBSSD(ブランド不明)を Samsung 970 EVO PlusあるいはWD Black SN750の500GB変更が2,000円で可能です。
容量は減ってしまいますが、読み出し3,000MB/s台のこの2台なら、データの読み書きも早くなりますよ。
AMD Ryzen 5 5800X構成のおすすめカスタマイズ
5800Xを生かすにはCPUクーラー&グリスのアップグレードを!
TDP105WのRyzen 5 5800Xは冷却性能が不足するとサーマルスロットリングで性能が低下してしまいます。
高性能なCPUクーラーにアップグレードしておけばその性能を十分に発揮できますよ。
BTOメニューでアップグレードできるクーラーは空冷2種と簡易水冷1種類。この中でmanya@homeで選ぶなら空冷のSST-AR12(+6,000円)。簡易水冷はラジエータが120mmサイズのELC-LMT120-HFなので、5800Xを冷やすにはもう一息といったところ。
それであれば、空冷で12cmファンが使えるSST-AR12-RGBにアップグレードしておけば冷却性能の底上げになります。この際、グリスはThermal Grizzly Kryonaut(+1,200円)にしておけば更なる冷却効果が期待できますよ。
この構成で実際にフロンティアのBTOを購入しました!
合わせて読みたい≫ フロンティアのBTOパソコンは安くておすすめ。購入レビュー!【Ryzen5800X】
【FRONTIER】 のBTOのおすすめしないカスタマイズ
メモリのアップグレードは非推奨!
今回の構成はMicroATXマザーの構成のため、メモリスロットは4枚。標準で空スロットが2枚ある状態なので、標準16GBで不足した場合に、単品でメモリのみ追加する方がコスパ良し。
BTOであえて追加する必要はありませんよ。
FRONTIERのBTOならコスパ良く最新BTOマシンが入手できます
【FRONTIER】 のBTOなら、GeForce RTX™ 3060構成が安く買えますね!
今回自作した構成と比較すると、GeForce RTX™ 3060を積んだパソコンが安く感じますね!
コスパ重視なら【FRONTIER】 のBTOが断然おすすめですよ。
まとめ
小さいパソコン、静かな構成でも十分な性能のパソコンが組めました。
新CPUが出たばかりだとグラボもハイエンド構成の制作レビューが多いですが、ゲームをやるわけでなければこのくらいでも実用的に使えますね!
とはいえ、最近はCPUやグラボの在庫切れが多くて自作がなかなかやりにくいですよね・・・
コスパ重視なら【FRONTIER】 のBTOがおすすめです。本構成に近い価格でGPUがGeForce RTX™ 3060までアップグレードできちゃいます。