BluetoothスピーカーでスマホやiPadを良い音で聴きたい。
持ち運びもしやすいペットボトルサイズのスピーカーが良いんだけど。
JBLのFLIP6はどう進化したの?
色々なBluetoothスピーカーを聴き比べて来ましたが、やっぱり音響メーカーのスピーカーが良い!
そんな安心のJBLからBluetoothスピーカーの新型が発売されました。使いやすいサイズで迫力の音を奏でるペットボトルサイズスピーカーの本命、「FLIP6」。今回はどんな風に進化したのかレビューします。
bluetoothスピーカーとは。
Bluetoothスピーカーはワイヤレススピーカーの一種です。煩わしいケーブル接続が無く、スマホの音を手軽にアップグレードできるところがメリットですね。
アウトドア用としてはもちろんのこと、インドア用としても使い勝手が良く料理中やお風呂でも音楽が楽しめます。
イヤホンを長時間使っていると耳のダメージが気になるので、我が家では子供用にもBluetoothスピーカーを用意して使っていますよ。
JBL(ジェービーエル) FLIP6 レビュー
JBL「FLIP6」は2021年11月に発売。
500mlペットボトルサイズです。重量も550gとまさにペットボトルのサイズ感です。
JBL(ジェービーエル) FLIP6 開梱
化粧箱とその内容です。フタを開けるとアクセサリーの箱、その下に本体があります。
付属品は充電用USB-Cケーブルと取扱説明書や保証書といった最低限のペーパー類のエコ仕様。USBケーブルは内側のプラスチック部分がJBLカラーです。コーポレートカラーの上手な使い方ですね!
JBL(ジェービーエル) FLIP6 本体
FLIP6のカラーは全部で3種類(ブラック、ブルー、レッド)。manya@homeではブルーを購入しました。ブルーといってもちょっとくすんだ色合いなので、落ち着いたカラーですよ。
2021年のモデルはロゴデザインが特徴的。大きなJBLの文字は正面からだと目立たないボディとロゴのカラートーンを合わせた「TONE on TONE(トーンオントーン)」になっていますが、斜めからみると側面にJBLカラーのオレンジが見える「JBLボールドデザイン」になっています。
操作ボタンは天面部分と背面に分けて搭載されています。すべてのボタンはアイコンを見れば直感的に操作の仕方が分かりますよ。
天面部分は音楽再生に関するボタンです。音楽を再生中に使う機能(再生ボタン、音量ボタン、PartyBoostボタン)に限定して搭載されているので、迷わくに操作できますね。
背面には電源やBluetoothボタン等、再生中にはあまり使わないボタンや電池残量インジケーターやUSB-C端子が配置されています。
背面のUSB-Cポートは防水仕様で普段の充電はそのままケーブルを刺すだけです。手軽で便利です。電源ボタン類の下にある横棒の出っ張りがスピーカーの回転止めになっています。
500mlペットボトルサイズの想像を超えた低音を出す機構「パッシブラジエーター」が左右に搭載されています。左右の「!」マーク部分がパッシブラジエーターで、音楽をかけている時には動いているのが分かりますよ。
パッシブラジエーターはスピーカーの排圧で稼働する部分のため、他に比べて柔らかい素材になっています。
そのため、周囲の3方が盛り上がって直接触らないような構造になっています。この3方が足になって縦置きの際にも音を殺さずにしっかり聞こえますよ。
JBL(ジェービーエル) FLIP6 接続の仕方
JBL FLIP6はスマホやパソコンでペアリングするだけで簡単に使えます。
スマホの場合は、bluetooth設定画面を開いて、JBL FLIP6をタップ。ペア設定すれば完了です。連絡先や通話履歴は許可不要です。
JBL(ジェービーエル) FLIP6の特徴
防水・防塵性能はIP67にアップグレード!キッチンでもお風呂でも活躍します。
出典:JBL公式 楽天市場店
先代のFLIP5では防水機能のみのIPX7でしたが、防塵機能も追加されIP67にアップグレードされています。
アウトドアでの使用はもちろん、インドアでも活躍の場が広がります。キッチンやお風呂など、水回りでも安心してBluetoothスピーカーが使えますね。
充電時間は2.5時間。連続使用時間は12時間。充電しながら再生可能。
充電時間は約4時間充電(5V/3A時)。充電しながら再生することもできます。
USB端子は防水仕様のUSB-C端子で充電に関するストレスが少ない点もFLIP6の特徴です。
スピーカーはモノラルの2ウェイ・スピーカー。割切り仕様だからこその低音は本物!
先代のFLIP5からスピーカーはモノラル仕様に変更されました。潔く割切りモノラル化することでスピーカーユニットを大型化できました。加えて、FLIP6は2ウェイ・スピーカーに変更されています。
項目 | FLIP6 | FLIP5 |
スピーカーユニット | 45x80mm径ウーファー×1、 16mm径ツイーター×1 |
44 x 80mm 径 |
最大出力 | 20W(ウーファー)、10W(ツイーター) | 20W |
周波数特性 | 63Hz – 20kHz | 65 Hz – 20k Hz |
ツィーターで高音をしっかり届けてくれるので、曲のキラキラ感がしっかり再現できています。ウーファー側で高音再生の必要が無くなり機能分離したことから、低音の再生領域が広がっています。音質に期待ができますね!
JBL(ジェービーエル) FLIP6仕様詳細
防水・防塵性能:IP67
連続使用時間:最大約12時間
充電時間:約2.5時間充電(5V/3A時)
サイズ(W x H x D):178 x 68 x 72mm
重量:550g
Bluetooth:バージョン5.1
対応プロファイル:A2DP 1.3, AVRCP 1.6
周波数特性:63Hz – 20kHz
スピーカー構成:45 x 80mm ウーファー×1、16mm径ツイーター×1、パッシブラジエーター×2
定格出力:最大20W(ウーファー)、最大10W(ツイーター)
付属品:充電用USB Type-Cケーブル(1.2m、5V/3A対応)
バッテリー容量:4800mAh
価格:オープン ※参考:JBLオンラインストア販売価格12,100円(税込)
FLIP6使用感。気になったこと。
使ってみないと分からない、使い勝手に関して質問されるようなことをまとめてみました。
よりJBLらしい音に進化!低音の迫力アップ&明瞭感アップでボーカル曲がより鮮明に際立つ。
FLIP6の大きな変化点は2ウェイ・スピーカーになったこと。このことで、音の傾向が結構変わりました。聴き比べると違いを感じられます。
ついでに、一回り大きなCHARGE5も加えて比較してみました。
FLIP5、CHARGE5と比較したFLIP6の音の特徴
- FLIP5に比べ低音、高音がよりしっかり聞こえるようになった
- この3機種の中では最もフラットな周波数特性
- 全体的に音の明瞭度がアップ
2ウェイ・スピーカーになり、高音、低音の再生に余裕が出来たFLIP6。特に低音の響きが変わってきました。
3機種で比較すると周波数特性は以下。高音、低音がFLIP5に比べ改善されており、しっかり再生されています。同じく2ウェイ化されたCHARGE5はその傾向が更にはっきりしており、この中ではドンシャリ気味です。
- FLIP6:フラット傾向
- FLIP5:かまぼこ傾向(高音、低音が弱い)
- CHARGE5:ドンシャリ傾向(高音、低音が強い)
また、FLIP5に比べ全体的に音の透明感が上がりました。
また、カバーがあるので見えませんが、CHARGE5はユニットが斜め上向きについています(音を鳴らしながら手で持ってグルグル回してみるとよく分かります)。
机に置いてもスピーカーユニットが顔に向くので、高音もきれいに耳に届きます。このことも、明瞭感アップにつながっているんですね。
更に、FLIP6では遂にイコライザー機能が実装されました!スマホアプリ「JBL Portable」の設定画面から、調整できます。より自分好みの音にすることが出来ますね。
モノラルってどうなの?⇒FLIP5からモノラルですが不満無し。
モノラルスピーカーでサイズを使いきっているところがポイント!
FLIP5でもそうでしたが、モノラルスピーカーとなると音が悪いんじゃないか?と気になる方も多いはず。
私の場合は、FLIP5、CHARGE4、CHARGE5とモノラルスピーカーを複数台聴き続けていますが、このサイズのBluetoothスピーカーはモノラルで正解だと思います。
というのも、そもそも本体サイズがペットボトルと比べるようなサイズ感。このサイズでステレオユニットを付けても音の定位なんてあったもんじゃない。ポータブルサイズのBluetoothスピーカーでステレオのメリットはまったく感じられません。
FLIP6はPartyBoost機能で2台接続するとステレオ再生が出来るので、ステレオにしたければ2台購入も手段です。
縦置きは出来る?
FLIP5同様に可能です。若干仰角が付くところも同じで、机上設置に向いた仕様ですよ。
ドリンクホルダーに差せる?
FLIP5同様に可能です。
FLIP6側で音楽の操作はできる?
本体天面のボタンで可能です。
再生は再生中に押すことで一時停止。ダブルクリックでスキップもできるので標準的なBluetoothスピーカーの操作が可能です。
起動音がうるさい?消せる?
FLIP、CHARGEシリーズ共通して操作音は設定で無音にすることができます。
設定は「JBL Connect」アプリを立ち上げればワンタップで切替可能です。
- 「JBL Connect」を開く
- 「JBL FLIP6」画面の「フィードバック音」をタッチする
オートパワーオフはあるの?
30分でオートパワーオフします。
30 分以上音声入力がなく、操作も行われない状態が続くと、自動的に電源がオフになります。
取り扱い説明書は?
公式ページのマニュアルダウンロードから落とせます。
再生機側(スマホ、タブレットなど)の複数台接続はできる?
一度接続したBluetooth機器の情報を記録しているため、再生機側は2台同時にペアリングが出来ます。最後に再生ボタンを押した再生側の音楽に自動で切り替わります。
本機が一台あれば、スマホとタブレットなど、シチュエーションによって使い分けることが可能です。
対応コーデックは?動画を見るときの遅延はどう?
対応コーデックは標準のSBCのみ。この仕様は変わりませんね。
SBCの場合、220ms±50msの遅延が発生します。アクション映画やゲームなどにはあまりオススメできません。
外部入力はある?
FLIP6は外部入力がありません。
Bluetoothスピーカーに外部入力を使うことはそんなに無いと思いますが、どうしても必要なら対応している機種を選びましょう。
イヤホン派には「JBL Tour Pro+ TWS」。完全ワイヤレスイヤホンもJBL。
電車やバスでも音楽を聴きたい。そんな人にはワイヤレスイヤホンもオススメ。
まとめ
実売で約1万1千円ほどのJBL FLIP6。2ウェイ・スピーカーになって音域が広がり、イコライザーもついてより好みの音に調整できるようになりました。
JBLのデカロゴですが、さりげないエッジのオレンジが差し色になっていて、派手過ぎない良いアクセントになっています。
アウトドアで使うだけだと勿体ない、インドア使いにも向いているJBLのBluetoothスピーカーですよ!