1万円以下で高音質と360度の両立！Ultimate Ears のBluetoothスピーカー「WONDERBOOM2」レビュー。

片手で持ち運べるBluetoothスピーカー、Ultimate Ears「WONDERBOOM2」を購入しました。独特な樽型形状で他のボトルタイプスピーカーと一線を画すデザインの360度スピーカーです。

第二世代になって磨きがかかったWONDERBOOM2、使ってみた結論は「日常使いに向いているスピーカー」です。

Ultimate Ears（アルティメット・イヤーズ） WONDERBOOM2

アルティメット・イヤーズ (Ultimate Ears) は、カスタムインイヤーモニター (カスタムIEM)などの音響機器を設計・製造するアメリカのメーカー（Logitechの子会社）。

 ミュージシャンの仕事道具としてのモニタリング用イヤホン。その草分け的存在のUltimate EarsのBluetoothスピーカーシリーズが「BOOM」シリーズです。

BOOMシリーズは3サイズ展開。大きい順に「MEGABOOM 3」「BOOM 3」「WONDERBOOM2」です（2020年3月現在）。

中でも異色なデザインの末っ子「WONDERBOOM2」が気になり購入しました。

ハンディサイズのアクティブスピーカーだと500mlペットボトルサイズの円筒形や直方体が主ですが、そんな中の樽型。

この独特な形状がどんな音を奏でるか、とても気になります。

Ultimate Ears（アルティメット・イヤーズ） WONDERBOOM2 開梱レビュー

化粧箱と内容について。

化粧箱の外周がスリーブ状になっており、そこから引き抜くと内箱があります。正面を開けるとすぐに本体がお目見え。

この内箱の内面には使い方が書かれていますがこれが秀逸。

操作方法が完結にまとまっており、必要十分な使い方が数分で習得できます。これは便利！

更に、本体のも説明用＆保護用のシールが貼られています。

初期状態では左の写真のように操作説明シールが貼られており、ボタンの意味が分かるように。

剥がすと表示も無いシンプルなデザインですが、箱のスタートガイドとこのシールで使い方はバッチリ覚えられますよ。

本体の下に付属品が入っています。

保証書や説明書と一緒に小箱に入ったMicro-USBケーブルがあります。

Ultimate Ears（アルティメット・イヤーズ） WONDERBOOM2 本体レビュー

カラーは全部で5種類（ブラック、グレー、レッド、ブルー、ピーチ）。このうちピーチを購入しました。

布地の本体に大きな+-ボタンがUltimate EarsのBluetoothスピーカーのデザインです。デザインだけでなく、音量調整はこの大きなボタンを押して操作します。

背面には持ち運び用のハングループに青地のブランドロゴが差し色になっていてデザインインパクトがありますね。

独特な樽型形状は見た目通り安定感があり、机上で再生するのに不安がありません。

本体の天面には形状の異なる基本操作のボタン3種類、底面の針葉樹マークはアウトドアブーストボタンです。

本体下部のウェザードア（フリップカバー）を開くとMicro-USB端子がお目見え。2019年発売なのでUSB-Cであると文句無しですが・・・ちょっと残念なところです。

Ultimate Ears（アルティメット・イヤーズ） WONDERBOOM2 接続の仕方

本体の電源を入れたらすぐにスマホとペアリングが出来ます。

スマホのbluetooth設定画面から新しいデバイスとペア設定をするをタップ。

「WONDERROOM 2」を選んでペア設定すれば完了です。連絡先や通話履歴は許可不要です。

Ultimate Ears（アルティメット・イヤーズ） WONDERBOOM2の特徴

防水・防塵性能はIP67！キッチンでも安心して使えます。

IP6Xの防塵性能と防水性能IPX7を兼ね備えているIP67。

塵埃の侵入を許容せず、水深1mの水中にスピーカーを最大30分間入れても浸水しない性能です。

アウトドアに持ってこいの機能ですが、インドアでも水回りで積極的に使っていけるところが嬉しいポイント。

キッチンで音楽を聴いたり、お風呂に持ち込んだりと、音楽鑑賞の幅が広がりますね。

ハングループで吊り下げて使用が可能。狭い場所でも安心。

デザイン上のワンポイントになっているハングループ。使ってみると結構実用的でした。

キッチンにおいて使うときも、油ハネが気になる料理をしているならハングループでカップボードに引っ掛けておけばOK。

360度の広いリスニングポイントが光るWONDERBOOM2なら、置く場所を選びませんね。

もちろん、本来用途である屋外でも大活躍。

パイルバンカーに吊るせば置き場所に困ることなく音楽を楽しめます。

充電時間は2.6時間。連続使用時間は最大13時間。

充電時間は約2.6時間。USBはMicro-USBなのは残念ですが早いですね。

WONDERBOOM2は一世代前のモデルから強化されたポイントが連続再生時間で、最大13時間にアップ（先代は10時間）。

日中使いっぱなしでも問題ないくらいの再生時間で安心ですね。

トレンドのステレオ再生モード（ステレオ/ダブルアップ・ペア再生）も搭載。隙が無い構成。

各社最新モデルの搭載率が高い2台接続してのステレオモードですが、WONDERBOOM2ももちろん搭載。

先代モデルでは2台接続してダブルアップモード（2台から同じ音を再生して音量アップ＆エリア拡張）はありましたが、ステレオモードが追加されたことでよりオーディオ機器らしい進化を遂げてますね。

Ultimate Ears（アルティメット・イヤーズ） WONDERBOOM2仕様詳細

公式サイトでは1万円を超えていますが、Amazonではセールで1万円以下になっているときもありますので、気になる方はチェックですね。

WONDERBOOM2使用感。気になったこと。

使ってみないと分からない、使い勝手に関して質問されるようなことをまとめました。

音質は？低音は出る？オススメジャンルは？

明瞭感があり、中高音が綺麗に、バランス良く聴こえます。音の傾向はJBL FLIP5に似ていますね。

JBL FLIP5に比べて低音は弱めですが、雰囲気がまとまっているので長時間聴いても疲れない音質が魅力です。

低音もパッシブラジエータの効果なのか、サイズを考えると出ている方でしょう。

ベースやドラムの音もしっかり切り分けて聴けます・・・が、サイズ以上の低音を！といった過度な期待は禁物です。音圧が不足するのでどうしても軽くなってしまいますね。

小さくても重低音が欲しい！という方にはBOSE「SoundLink® Mini speaker II」の方がオススメです。

さて、WONDERBOOM2の音質面での最もオススメなポイントは何といってもリスニングポイントの広さ。360度サウンドは伊達じゃありません。

机の上やカウンターにポンッと置いておけば家事などで移動しながらでも音楽を楽しめます！

厳密にはドライバーの真正面かどうかで音量や音質に違いはあるものの、一般的なスピーカーに比べて圧倒的に聴く場所を選びません。

ながら再生には打ってつけのスピーカーですね。

フラットな音質で、ジャンルを選びにくいオールラウンダーです。FLIP5はあまり得意でないピアノ曲も安心して聴けるところが嬉しい。

反面、低音が弱めなのでバンド曲はちょっと押しが弱いイメージになりますね。

WONDERBOOM2側で音楽の操作はできる？

音楽の制御に使えるボタンは3つ。

正面の特徴的な音量ボタンは意匠面だけでなく操作性も優れています。

本体天面の再生ボタンはダブルタップでスキップ。Bluetoothスピーカーの標準的な操作性です。

起動音がうるさい？消せる？

操作音（起動音や停止音）が気になる人もいるようです。

打楽器を叩いたような音で爆音ではありません。再生時間も短く他のスピーカーの起動音に比べると主張が少ないようです。

ただし、調べる限りでは起動音を消す方法はありませんでした。

オートパワーオフはあるの？

15分以上再生がなく、操作も行われない状態が続くと、自動的に電源がオフになります。

13時間のバッテリーに加えて、持ち運び時にも安心できますね。

再生機側（スマホ、タブレットなど）の複数台接続はできる？

モバイルデバイスとのペアリングは最後の1台が自動的に接続されます。スマホやタブレットから同時接続して都度切替、といった使い方には向きません。

まとめ

セール価格ならアンダー1万円という価格帯で、高音質と360度サウンドの両立を実現した本モデル。日常使いに向いたオールラウンダーなスピーカーでした。

• 360度の広いリスニングポイント
• 聴き疲れしないフラットな音質